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『ベッドの上でディランは詩う』

 学生たちは先週以上に気難しかった、僕は学生たちに仰天させられた。中庭では大柄の警官が朝日を浴びながら伸びをする光景を眺める一人の老人。その老人の傍を歩く元修道女は英文科に在籍しているはずだ。大柄の警官は時間稼ぎをするような仕事をすることには慣れていた。その仕事をするには安全ピンを曲げて細工したものを持っていなくてはならない。学生の一人はボソボソと話し続けるやつれた髪の薄くなった教授に教室の輝きを寄付するつもりだったが、中東で繰り広げられている戦いに参加しようと決意した。
 その頃、僕はゆで卵をビールで流し込み3番めのガールフレンドに冗談を言った後、自宅の地下室でポルノ映画を巻き戻しで見て大笑いをした。2番めのガールフレンドはシーツを体に巻きつけて朝食を一緒に食べるよう体制側の人間たちに求めた。10代の女の子が性懲りもなく、年上の女性に性的な興奮を求め通勤ラッシュで混雑した通りで踊った。南米帰りのよく日焼けした親友はとても本を読めるような精神状態ではなかったが郵便局に立ち寄り、女性漁りを始めることにした。電話口で僕の本命のガールフレンドは昨日は冷静さを欠いていてできなかったけど、中指をつきたてて、葬儀に参列すればよかったわ、と悔やむように愚痴を言った。何かがおかしいような気がするが僕は気にしない。
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